理念

 わが国では超高齢社会になり、平均寿命、健康寿命など世界でもトップレベルの座を占めています。今や人生90年時代といわれていますが、一方では長寿化と共に少子化も進行し、家族制度の崩壊、介護問題が深刻化しています。高齢者は経済、健康、孤独をめぐるさまざまな不安を抱え、どのように生きていくのか、多くの難題が表面化してきました。

 安心で、快適な生活を享受し、心豊かな長寿社会を作っていくために、私たちはどうしていけばいいのでしょうか。高齢者が元気に生きていくためにどのような支援をしていけばいいのか。医療、介護面で高齢者にやさしい支援システムや、生活環境づくり、地域コミュニティ活動のあり方などについてさまざまな問題提起を重ねていきます。

 また元気な高齢者はなんらかの社会的な役割を担い続けることも求められています。高齢者の幸福のみが優先されるのではなく、世代間の協調、次世代に向けたメッセージも欠かせません。

 私たち「健康長寿プロジェクト21」推進機構は、高齢者の価値観が多様化しているなかで、明るく活力ある長寿社会の実現に向けてフォーラム、シンポジウムを通して地域社会のコミュニティづくりへの提言をしていきます。各界のみなさまの多大なるご支援、ご協力をお願いいたします。